国際機関で働くには

国際機関のポストに応募するために必要となる基本的知識やお役立ち情報をご紹介します。

国連機関の職員になるためのコース

国連職員になる道のりには様々なコースがあります。一般的に応募者には、希望ポストの関連分野の修士号以上の学位および一定の職務経験が求められます。ポストによっては、一定の学士号と職務経験での応募を認めています。また、複数の学士を持っている場合に修士号と同等と見なす場合もあります。

j_global01.png
  1. j_global01b.png一般的なコースです。
  2. 学士号で応募できるポストもありますが、多くのポストは修士号以上の取得が望ましいとされています。

国連機関のポストレベル(グレード)と求められる資格

国連機関では、求める人材をグレードP1/P2/P3/P4/P5/Dにレベル分けして空席情報を開示しています。こちらの表は、学位と職務経験に応じたグレードを示しています。 国際機関の活動は、分野が多岐にわたるため、保健・開発・教育・環境・財務・工学・ITなど、様々な分野で高い専門性を持つ人材が必要とされています。

j_global02.png
  1. 上記はあくまでも目安であり、機関によって差異があります。
  2. 学士号で応募できるポストもありますが、多くのポストは修士号以上の取得が望ましいとされています。一般的に、国連機関(WHO、UNESCO、FAO等)では、その他の機関や官民連携パートナーシップ、国際NGO等と比較して高学歴が求められます。
  3. アルバイト・インターン等の経験は、JPO制度においては職務経験と見なされません。国連機関(WHO等)によっては職務経験と見なされるため、コンサルタントや正規ポスト等に応募が可能です。
  4. 公募に対し、ダウングレード(自分の資格や経験よりも低いポスト)での応募は可能です。

国連機関のポストレベル(グレード)に求められる専門性とスキル

国連機関は、採用する人材に対して、ポストのグレードに応じた専門性とスキルを求めています。こちらの表は、各グレードで求められる専門性とスキルを示しています。 関連分野の一般的な専門性のほか、より高度な技術を要する専門性、組織管理能力、政治的判断力などが必要とされます。

j_global03.png

グレードのイメージ
P1・P2:部下なし P3:部下1人 P4:部下2~3人のチーム長 D:部下40人程の部門の長でサブリーダーが数名